新築住宅
[山口市]朝倉
工事はまず既存の建物を解体するところから始まりました。 これまでの建物は軽量鉄骨平屋建てでしたが、数十年前の建物ということもあり、断熱材もほとんど入ってない状況でした。
構造体の次は基礎の撤去。 産業廃棄物の処分場へ運べるように、コンクリートを細かく砕きながら撤去していくという地道な作業。 作業には数日掛かりましたがきれいに取り除くことができました。
こちらの敷地は一方が山の傾斜、そして、もう一方が5m程度ある擁壁。 地盤調査の結果、地盤強度のバランスが悪いということが判明し、一部掘削後の砕石転圧という工事を行うことで地盤強度のバランスを均一にしました。
基礎はベタ基礎。長期優良住宅の仕様及び地盤調査結果に基づいて基礎工事を進めていきます。
優良県産木材利用住宅も利用したこの度のお住まい。先日、木材検査が行われる検査場で立会いをさせていただいていました。
そしてプレカット後現場に搬入。検査を受けた全ての構造材に「やまぐち木の家」というステッカーが貼られていました
その構造材を丁寧に組上げていく大工職人。1・2階合わせて41.5坪ほどあり、いつも通り自社大工のみでおこないました。
だんだんと家が形になっていきます。棟上げまであと少しです。
そしていよいよ棟上。棟木を受ける束にお神酒を掛けて清めます。
棟上後、「優良県産木材利用住宅」の検査員が現場を訪れ、間違いがないかどうかチェックします。
屋根は石州瓦(S瓦)の色混ぜ葺き。単色葺きでは出せない、屋根の豊かな表情を造り出すことができます。
引き続き、外部は断熱工事を行っていきます。スタジオセンスの断熱は一貫して「外張り断熱」ですが、その継ぎ目をしっかりと防水テープで貼っていきます。
断熱工事が完了し、家が銀色に輝いています。
内部は換気システムを施工していきます。こちらでは第3種ダクト式の換気システムを採用しています。 換気風量が安定するのがメリット。本体はユニットバスの小屋裏に設置し、家中の汚染空気を一括して排気していきます。
断熱工事が終われば気密測定です。 スタジオセンスでは全棟気密測定を行っていますが、こちらの家では隙間相当値であるC値は0.2。 これは住宅の面積1㎡あたりの隙間が0.2㎠であることを表しており、ほぼ隙間がないと言ってもいい数値です。
同日に構造見学会も開催し、優良県産木材によるオール四寸柱をご覧頂いたり、気密測定器を使い、家の中を負圧にすることで玄関ドアが開きにくくなるといったことをご体感いただきました。
外壁の施工が終われば吹付け塗装を行います。サイディングの目地がない大壁工法を採用しているため、シンプルできれいな仕上がりになります。
塗装完了です。プロヴァンスを感じさせる仕上がりとなりました。
内部では引き続き造作工事を行っています。お客様からご要望いただいた脱衣室の造作棚。お打合せ通りに仕上げていきます。
珪藻土を施工しています。珪藻土は部屋の調湿をするばかりか、消臭機能もあり、快適な室内空間を演出します。なんといっても塗り壁の自然な風合いが和みます。完成も、もう間もなくです!
現場レポート