山口市仁保中郷の家Vo.2(リノベーション)
現場最新レポート
現在、山口市仁保中郷でリノベーション工事中の現場。
あちらこちらにシロアリ被害が見つかったものの、解体工事も済み、いよいよ大工の造作工事に入っていきます。
その前に床下の防湿工事から。こちらのお宅は床下の湿気が多く、これまでの床材もフワフワになっていました。湿気の多さが原因でシロアリの温床になっていたとも考えられます。
そこで今回は床下に防湿シートを敷き、その上からコンクリートを施工する計画です。防湿シートを敷き込むだけでも、地面から湧き出てくる湿気を7割カットする効果があります。
更にその上からコンクリートを施工し押さえることで、防湿シートの隙間を完全に埋めることができるのはもちろんのこと、害虫の侵入を防ぐことができます。
ポンプ車をセットしコンクリートを流し込んでいきます。
最後に左官によりコンクリートの表面を平滑に仕上げていきます。
美しく仕上がりました。
これで床下からの湿気対策という今回の工事の大きなミッションをひとつクリアです。
次にシロアリ被害が見つかった梁の入れ替え及び補強工事に取り掛かりました。
今回は床下のシロアリ被害もさることながら、一部梁の部分の被害が深刻で、大きなリカバリー工事が必要になります。2階が和室だったため畳と座板を一旦撤去し梁の入れ替えを行いました。
これまでの梁と新しい梁。これらをうまく組み合わせながら強固な構造体を復活させていきます。こういった部分をしっかり工事しておかなければいくら室内をキレイに仕上げても不安が残ります。
これから先も永くお住まいいただくために、構造の補強はリノベーション工事では重要なポイントです。
新しい梁の組み込みを計画通りに施工することができました。これで一安心です。
そして次に床組み工事。工事前は脆弱な床組みしかなかったため、今回の工事では一新していきます。
山口県産の桧の土台を組んでいきます。シロアリ対策として「エコボロン」を塗布。これでシロアリのリスクも軽減し健全な床下環境を実現することができます。
徐々に強く、そして美しく蘇っていく我が家。
床組みが終われば窓が入り外装工事へ。家としての機能をひとつずつ取り戻しながら完成へと近づいていきます。