人間の肌が感じる温度感覚とは
住まいづくり入門
あなたが感じる体感温度とは、気温や室温と全く同じではないことをご存知でしょうか?体感温度は、人間の肌が感じる温度感覚を数値で表したものをいいます。人は気温や室温だけでなく、湿度や風速などの影響を受けます。その中でも、それを大きく左右するのが「湿度」と言われています。海外旅行に行った人の話を聞くと、気温は高かったけど、思ったほど暑くなかったなどという感想をよく聞きます。これこそが体感温度には湿度が深く関係している証拠だと言えます。
少し専門的な話になりますが、「ミスナールの体感温度」というのがあります。さきほどもお伝えしましたが、体感温度とは、人間の肌が感じる温度の感覚を定量的に表したもので、気温(℃)と相対湿度 (%)が密接に関係しています。
下記の表をご覧ください。
これが「ミスナールの体感温度」を表にしたものです。気温に対し湿度が低いと、体感温度は実際の気温より低く感じるということがご理解いただけると思います。特に高温になればなるほど顕著に差が出てきます。
この特性を知っておけば、「冬場は必要以上に湿度を下げない」、また、「夏場は湿度を低く保てれば涼しく過ごせる」ということを実践できそうです。湿度は体感温度以外にも「結露」や「肌トラブル」などの問題にも起因しますので、全体的なバランスを取ることは大切ですが、省エネで快適な暮らしをするには「湿度」をコントロールしてやることが重要だということを覚えておいていただければ住まいづくりを考えていく上で必ず役に立つと思います。
ちなみに・・・体感温度の観点からも、室内の湿度を40%~60%にコンロトールしてくれる「珪藻土」は最適な内装材だと思います。こちらもぜひご覧ください。