店舗
[山口市]大内御堀
スタジオセンスの店舗の道路挟んで反対側にある農地。こちらの土地を農地転用後、新社屋建設地として購入させていただくことになりました。道路のレベルより80㎝低い農地。まずは造成を行い道路からフラットに侵入できる土地にしていきます。いよいよ工事のスタートです!
約1ヶ月を要した土地の造成工事。道路と敷地の間に水路なども施工し計画通りに工事は完了しました。当面は駐車場として利用するためとりあえず砕石を敷均し仕上げました。
社屋のプランも固まり、いよいよ建築工事に着手しました。まずは基礎工事から。建物の形状を敷地に落とし込みコンクリート工事の準備を進めていきます。
建物外周部基礎のコンクリート打設を行っています。ミキサー車とポンプ車を敷地内に入れ手際よくコンクリートを流し込んでいきます。基礎と建物を緊結する金物や電気配線などを通すサヤ管と言われる塩ビの管も設計通りに埋め込んでいます。
設計通りの基礎が完成しました。今回の建物は立ち上がり基礎が短く見えますが、床下を作らない建物(建物内土足使用)のため内部の土間が高く仕上げているからです。建物に対して45°角の間仕切壁などもある計画なので、もちろん基礎も45°に。難易度の高い基礎工事でしたが無事完成。木材が組みあがるのが今から楽しみです!
構造材が現場に搬入され、本日より前組み作業に取り掛かりました。土台と柱は山口県産の桧材。4寸角の木材は力強く美しい木肌を見せてくれています。斜め45°の壁部分の構造材も予定通り納まりました。いよいよ明日は上棟です!
朝から晴天に恵まれ上棟日を迎えることができました。全ての木材を組み上げ、最後に大工が木材にお神酒を掛けて上棟は終了。桧柱の木肌が美しい立派な建物になりました。
屋根断熱の施工をしています。外張り断熱材を施工後、ジョイント部分はしっかりとテープを貼って隙間をなくします。断熱材の上にある木材は通気胴縁というもので、この厚み部分を空気が通過するように施工し、外壁通気を確保しています。屋根の断熱材施工が終われば構造材も濡れることなく一安心です。
本日も屋根の通気胴縁の施工をしています。外張り断熱の場合、断熱材の厚みがあるので、専用の長いビスで通気胴縁を固定していきます。これにより断熱材と構造材がしっかりと一体化することになります。屋根断熱が施工されると一気に建物らしくなってきました。
階段の打ち合わせをメーカーと行いました。今回の階段はこれまでにない斬新なスタイル。両サイドから昇降できる存在感のあるデザインで計画しています。階段の高さや幅を入念に打ち合わせしながら修正を加えていきます。断熱材施工の終わった屋根にはルーフィングを敷き、その上には仕上げ材のガルバリウム鋼板を施工していきます。この建物は片流れ屋根で長いので材料の搬入も一苦労。。。何とか屋根の上にあげることができました。
樹脂窓が現場に入荷しました。YKKapのAPW330はスタジオセンスの標準の窓。樹脂窓はアルミに比べ熱伝導率が低い(1/1000)ため、熱の出入りをカットし結露も抑制できます。ガラスはLow-Eペアガラス。省エネで高性能な住宅を実現するための大きなポイントは窓性能と言っても過言ではありません!
玄関は引き戸を採用。引き戸枠を構造体に施工していきます。その他の窓はほとんど設置できました。これからは壁の断熱材施工(外張り)も徐々に行っていきます。屋根の棟に小さな屋根がもう一つ。これは棟換気といい、ここから通気した熱を逃がすことができます。スタジオセンスの住まいづくりには様々な工夫が盛り込まれています!
壁から突き出した木材は垂木(タルキ)と言われる屋根を支える木材。木材と断熱材の取り合いは入念にテープを施工していきます。細かな作業ですが、これも気密を確保するために重要なポイント。根気強く丁寧にこの作業を行った家だけが優れた気密性能を有することができます。ドアや引き戸の吊り込みも完了し、もうすぐ気密測定です!
24時間換気システムを施工しています。設置場所は将来に渡りメンテナンスが可能な点検口上部。スタジオセンスの換気システムは第3種ダクト式と言われるもので、計画図面通り各部屋に排気ダクトを配っていきます。ちなみにこのダクトは天井材で隠れるので仕上がりでは露出しません!
気密測定の様子です。この建物でC値=0.2という測定結果が得られました。超高気密です◎。気密は建物の様々な部分に影響を及ぼします。気密を確保することは省エネで快適な建物を実現するための絶対条件だと私たちは考えています。気密の効果を皆さんにご体感いただける店舗になりそうです!
写真にある深緑のシートがオールアース住宅の特徴ともいえる導電性シート「スパンボンド」です。このシートを壁や床に施工することで、電気配線などから常時発生する極低周波の電磁波から人の健康を守ることができます。この社屋では事務所やキッズルームなど、常時人が過ごす部分で電磁波対策を実施しました。スタッフが健康に仕事ができる環境になりそうです♪
外壁材の施工が始まりました。この建物は「大壁工法」という仕様です。壁に無塗装のサイディングを施工し、目地を処理して一体的な壁に仕上げます。2階ベランダのFRP防水も下処理を行っています。
内部の造作も進み、少しずつカタチが見えてきました。エントランス正面の壁にはウエスタンレッドシダーのパネリングを施工中。板の長さはランダムで2種類の厚みのパネルを貼っていきます。厚みの違いやランダムな貼りバリエーションで、ウエスタンレッドシダー特有のグラデーションや奥行きを感じさせる壁に仕上がります。
大壁工法のサイディング施工が完了しました。あとは目地処理をして塗装という工程に入ります。本日はこの建物の基本設計に携わっていただいたスタジオシロタニの城谷耕生さんが来社。工事の進捗の確認と意匠の確認打ち合わせを行いました。玄関周辺のレッドシダー壁に取り付け予定のステンレス浮き文字看板の大きさや位置決めも行いました。些細なことでも大きさや位置によって印象は大きく変わります。ベストを求めデザインを追求することはとても重要です。
玄関周辺や一室の天井に施工したレッドシダー。1枚1枚の板によって木目や色柄にムラがあるのが特徴で、全面的に板を張り終えると美しく仕上がりました。
階段材が現場に搬入され、いよいよこの建物のシンボルとも言える階段の施工に取り掛かりました。今回階段材として使用する木材は「タモ」。タモは男性的な木材で年輪がはっきりしており、木の根元から先端まで均等に木目を取ることができるという特長を持っています。広葉樹なのでひとつひとつのパーツの重量がありますね。。。
複雑な意匠、そして何より重量のある木材。本日は大工数人掛かりで階段の組立てを行っています。この階段は横から見ると側板の上面はイナズマ型。いわゆるひな壇階段でデザインに変化をつけながらも、側板の下面はシンプルにストレート。これまでにないデザインの階段になりそうです!
ペレットストーブの展示を行う部分は仕上げがタイル。今日はタイル下地のコンクリートを施工しています。ポンプ車で送り込まれるコンクリート。結構な面積のコンクリート打設になりそうです。また、テレビを据え付けるステージを柱材を使用しながら施工しています。木材が積みあがった上に置かれたテレビというデザインコンセプトです。
外壁は大壁工法の塗装仕上げを行っています。今回の建物の色は薄いアイボリー。塗料を厚めに吹き付けてコテで均しパターンを生んでいくトラバートン仕上げです。これまでグレーだったサイディングの壁が、職人の手によって美しく仕上がっていきます。
内部は珪藻土の仕上げ工事に入りました。今回は天井や壁など200㎡を超える面積を塗っていきます。スタジオセンスが使用する珪藻土は、調湿度に最適な「メソポア珪藻土」を使用したもので、建物に「健康」「省エネ」「安全」をもたらす高機能調湿塗り壁材です。ビニールクロスに比べると、仕上がった後の部屋の空気感が全く違うものになります。完成後、ぜひ一度体感していただきたい仕上げ材の一つです。
キッチン床のタイルや、洗面室の壁タイルなどを施工しています。洗面室の壁タイルはたまねぎ型のランタンタイル。デザイン性があり女性に人気のタイルです。色もカラフルで、組み合わせによって様々な印象の壁に仕上げることができます。
階段に縦格子を施工しています。この格子はデザイン面と安全面を両立させるためのものですが、1本1本長さを合わせながら加工・取付をするという根気と正確性が問われる作業になっています。外部では看板の取付をしています。外部足場を解いてしまう前の最後の作業。遠くからでもしっかりと見える大きさの看板になりそうです。
システムキッチンの取付と電気設備の仕上げ工事に入りました。システムキッチンはアウトレットキッチンの扉を入れ替えることでオリジナルのキッチンに生まれ変わりました。木調の扉パネルを入れることで空間に溶け込むデザインになりました。内部は完成に向けて工事も大詰めです。外部は玄関周辺の階段やスロープの施工を行っています。設計通りに高さや長さを確認しながらの作業です。
今回店舗に使用した床材はオーク(ナラ)。床材や階段材をプラネットカラーの自然塗料オイルで仕上げていきます。プラネットカラーはドイツのメーカーで100%植物油と植物性ワックスを使用した純・自然塗料です。室内には心地いい柑橘系の香りが漂っています。
2階ベランダの手すりが現場に搬入されました。手すりは鉄の丸棒でデザインしたオリジナルのもの。あまり主張しすぎないスッキリとした印象の手すりというのがデザインのポイントです。
駐車場部分のアスファルト舗装工事に着手しました。これまでの砕石を敷きならした駐車場と違い、平滑で美しい駐車場になると思います。
入り口部分の植栽植え込み(アオダモ+下草)も終わり、いよいよ建物は最後の作業に取り掛かかりました。1階部分にある4か所の掃き出し窓からアクセスできる大きなウッドデッキを施工していきます。ウッドデッキは「リウッド」を採用。メンテナンスのいらないウッドデッキの完成です!
何もなかった更地から建物が完成するまでを定点にて写真撮影してみました。
現場レポート