センス社屋 Vo.2(新築)
現場最新レポート
2月17日に上棟したスタジオセンスの新社屋。山口県産木材の構造材も在来軸組構法にて組み上がりました。柱は4寸角のオール桧。白木の木肌が美しく、現場は桧の香りが漂っています。
現在作業は屋根の断熱材を施工中。外張り断熱工法用の断熱材を垂木(タルキ)の上に敷き並べながら、ジョイントは専用のテープで丁寧に目止めしていきます。この作業は気密性能に係る部分なのでとても重要。隙間をなくすことで家の性能は大きく変わります!
断熱材の上に施工している木材は「通気胴縁」と言われる木材で、木材と木材の間を外気が流れる構造になっています。いわゆる「外壁通気工法」といわれる工法で、日射を直接家の中に取り込んでしまうことを抑制します。またこの通気胴縁は断熱材を上から抑える役割もあります。これにより屋根の木材と断熱材が一体化。しっかりと家を守ってくれる屋根になります。
ちなみに、外張り断熱の場合、断熱材の厚み分ほど厚くなるので、ビスは専用の長いビスを使用します。このビスは特殊なねじ切りがしてあり、引き抜きの力に対しても強度を発揮してくれるスグレモノ。外張り断熱工法では必須のアイテムです。
そして今回の建物の大きな特徴とも言える「斜めの壁」。建物内に数か所計画されています。
通常の縦横しかない建物に比べ、基礎工事(コンクリート工事)の段階から型枠などを斜めに施工するということで技術的にも少々難しい納まりになりますが、計画どおりに施工することができました。
建物の中に斜めの壁があることで、空間に変化がうまれます。もう少し作業が進み壁が立ち上がってくるとその様子がイメージしやすくなると思います。またブログで紹介しますのでお楽しみに!
そして告知です。
今週末に開催予定のイベント「第46回住まいるフェア」。イベント内でこの建物の構造見学会を開催する予定です。完成してしまうと見えなくなる構造部分。この機会にぜひご覧いただければと思います。