思い出を紡いでいく住まい
現場最新レポート
現在、津和野町で工事中の高性能自然派住宅「Chant」。社内検査も終わり、来週のお引渡しに向け工事も大詰めです。
こちらのお宅は、これまでの老朽化した家を解体してからの新築工事ということで、ご家族の思い出が詰まった家を取り壊すところから工事はスタートしました。当初ご家族からは、この家で使用されていたものの中で、新居に使えそうなものは使って欲しいとのご要望をいただいていました。しっかりと社内的に検討させていただいた結果、家の中央でその家の歴史を見守り続けてきたケヤキの「大黒柱」と、建具に使われている「ガラス」を再利用させていただくことになりました。
大黒柱は使用できる部分を丁寧に抜き取り一旦持ち帰り。その後、大工が木材加工場で床の間の「床框」として仕上げました。塗装をすれば完成です。
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また木製建具は、新しい家の建具デザインをお客様と協議した上で、建具にどのガラスを入れ込むのかを打ち合わせさせていただきました。どのガラスも現在では生産されていないものばかりで、味わい深く貴重なガラスです。
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新しい家でカタチを変え、これからも数十年に渡り使われていく木材やガラス。こうやって家の歴史や思い出や紡がれていくのも住まいづくりの楽しさ、素晴らしさだと実感できる仕事となりました。