不規則な配置のダウンライトは自然?
センスコラム
近年の住宅の照明計画では天井面がスッキリ見えることから、埋め込み型の「ダウンライト」が多用されるようになりました。以前デザイナーさんからダウンライトの配置についてアイデアをいただいたことがあり、現場によっては実践していることがあります。それは、ダウンライトの配置を不規則にするということ。
デザイナーさんは「空の星が規則的に並んでいたら気持ちが悪いでしょ。ダウンライトの配置もそれと同じですよ」と私たちに教えてくれました。
こちらはリノベーションモデルハウス「奥湯田の家」の寝室の天井面です。
2灯1組にするのはダウンライトが小さいので2灯並べた方が美しく、例えば60ワットを1灯つける代わりに30ワットを並べて2灯取り付けます。この配置はどちらか1灯の電球が切れても真っ暗にならないというメリットもあります。
整然としていることの美しさもあれば不規則なことの美しさもあるという話。人間にとって「1/fゆらぎ」に癒し効果があるのと通ずる話なのかもしれません。
楽しく充実した住まいづくりの原点は、それまでの固定観念を捨て自由に発想すること。ぜひあなたも住まいづくりの中で実践してみてください。